第24回医療・社会・環境研究会のお知らせ (5/18)

各位

医療・社会・環境研究会を以下の通り企画いたしました。今回は若手おふたりの
ご報告です。期せずして関連の深そうなテーマとなりました。みなさまの積極的
なご参加をお待ちしております。(また、興味をお持ちの方がいらっしゃるよう
でしたら声をおかけください。)

会場の手配を瀬戸口さんにお願いしました。この場を借りて御礼申し上げます。


■日時:2013年5月18日(土)13:30-17:00

■会場:京都大学人文科学研究所・本館(新館)セミナー室3(330)
http://www.zinbun.kyoto-u.ac.jp/access/access.htm

■報告:

岩田京子「1930年代の京都におけるアカマツ保全言説:林学・植物生態学の学知
と歴史意識の交錯地点」(仮)

東城義則「都市公園における動物誘導技術の成立機構:神鹿保護会期(1891-
1947)の「鹿寄せ」に関する考察」

市川智生「史料 山本栗斎(1843-1909)関係文書」(予定)


ご不明な点がありましたら、市川 t-ichikawa@sjtu.edu.cn までご一報願います。

第23回医療・社会・環境研究会のお知らせ

今回はメンバー古株のお二人に最近のご研究について話して頂きます。
どうぞよろしくお願いいたします。

日時:3月15日(金)13:30〜17:00
会場:大阪市立大学文化交流センター(大阪駅前第2ビル6階)大セミナー室

川端美季(立命館大学
「明治期の日本における入浴に対する認識の変容」(仮)

横田陽子(立命館大学
「環境放射能調査の成立」

終了後いつもの通り懇親会。
http://d.hatena.ne.jp/amse/

公開研究会「ハンセン病のグローバルヒストリー」のお知らせ

今回の研究会は、科研研究会と共催の形で開催することにしました。参加を希望される方は、本エントリ下部の連絡先までご一報ください。

日時:2012年12月17日(月) 13:30〜17:00
場所:大阪大学豊中キャンパス 大阪大学会館2階 セミナー室
https://55099zzwd.coop.osaka-u.ac.jp/daigaku-hall/files/access.html

主催:科研費共同研究「ハンセン病研究の新視角―〈隔離〉の知から〈つなが
り〉の知へ」(基盤B、代表:蘭由岐子)
共催:医療・社会・環境研究会

【報告1】Jo Robertson (University of Queensland), “Children Lost to Leprosy”
【報告2】Sigurd Sandmo (Bergen City Museum/The Leprosy Museum, Norway),
“The Norwegian Leprosy Museum in Today's World of Leprosy”

【開催趣旨】
この度蘭科研の共同研究グループでは、オーストラリアとノルウェーの両国から
来日されるハンセン病の歴史研究者の報告を聞く機会を設けました。これまで日
本と海外のハンセン病問題に関して、研究者同士の交流はあまりおこなわれてき
ませんでした。
ジョー・ロバートソンさんは、オーストラリアやインドなどの植民地のハンセン
病について研究されており、今回はその中でも患者の子どもたちの問題に焦点を
当てて報告されます。よく知られているとおり、日本の療養所では入所者はそも
そも子どもを持つことができなかったため、ハンセン病に起因する問題が患者の
子孫に継承される部分は少ないといえます。こうした違いゆえに、かつての流行
地におけるハンセン病の残した問題には、地域によってそれぞれの特徴がありま
す。日本のハンセン病政策研究では、日本の事例を特殊視してしまいがちです
が、まずは、歴史的事実の把握と問題のありかについて、差異や共通点を見極め
るところからはじめられればと思います。
シグール・サンドモさんは、らい菌の発見者アルマウェル・ハンセンの出身国ノ
ルウェーのハンセン病博物館において史料保存・展示の業務と、ノルウェーとそ
れをとりまく国際的なハンセン病政策の研究をされています。今回の報告では、
19世紀後半のノルウェーハンセン病問題が国際的な政策にどのような影響を及
ぼしたか、またその歴史がノルウェーハンセン病博物館でどのように展示され
ているかをお話しいただきます。ハンセン病の歴史展示と史料保存は、病気その
ものが克服されつつある近年、各国で課題となっています。ノルウェーのハンセ
ン病史料はユネスコの世界記録遺産にも登録されており、医療アーカイブズをめ
ぐってどのような世界的な動きがあるか、最新の状況もふまえてお話しいただき
ます。

※本研究会の報告・質疑は英語で行われます。
本研究会は主催科研メンバー・共催研究会メンバー以外のどなたでも参加できま
す。参加希望者は、会場設営の都合上、事前に廣川和花
(hirokawa.waka[a]gmail.com [a]を@に変更)までご連絡ください。
★科研・研究会メンバーも事前に出欠をお知らせください。

第22回医療・社会・環境研究会のお知らせ

日本も梅雨空がつづくと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。次回の研究会を企画いたしました。ゲストおふたりにご報告いただきます。

日時:2012年8月4日(土)、13:30-17:00

報告:
智慧氏「戦前上海の日本人居留民に関する研究―1920・30年代の救済問題を中
心に―」
宮崎千穂氏「性を規定する病 ―1890年代のロシア海軍における長崎の検黴問題と梅毒予防教育―」

会場:立命館大学朱雀キャンパス B01会議室(二条駅近く、四条大宮から徒歩
も可)
交通アクセス http://www.ritsumei.jp/accessmap/accessmap_suzaku_j.html

会場の都合がございますので、参加を希望される方は、市川(tomo-ichikawa@hotmail.co.jp)まで必ずご一報ください。

第21回医療・社会・環境研究会(記録)

日時:5月20日(日)13:30-17:00
会場:大阪大学会館セミナー室2
吉田一史美(立命館大学先端総合学術研究科)「戦後の乳児保護について―寿産院事件を手がかりに―」
人見佐知子(甲南大学)「買売春明治維新

環境史シンポジウム「災害・周縁・環境」のお知らせ

環境史シンポジウム「災害・周縁・環境」

近年、環境と人間のかかわりをめぐる歴史研究が盛んになりつつあります。本シンポジウムでは、森林史・農業史・科学史・日本史・中国史など多様な分野で活発に研究をすすめている方々に報告していただき、「環境史」の現在とこれからを考えていきたいと思います。

日時:2012年3月17日・18日
場所:エル・大阪(大阪府立労働センター)501・504号室京阪・地下鉄天満橋駅から300m http://www.l-osaka.or.jp/pages/access.html


3月17日(土)(会場:501号室)

■基調講演(13:00-15:00)
山本太郎長崎大学) 感染症との共生・・・生態学的、進化学的視点から
 コメント:藤原辰史(東京大学)・瀬戸口明久(大阪市立大学)・脇村孝平(大阪市立大学

■周縁の環境史(15:20-18:00)
・池田佳代(広島大学アメリカ領グアム島 の水資源問題
・中山大将(京都大学)植民地樺太の農林資源開発と樺太の農学――樺太庁中央 試験所の技術と思想
・香西豊子 「島」と疱瘡――伊豆諸島、とりわけ八丈島を事例として
コメント:山本太郎長崎大学)・飯島渉(青山学院大学



3月18日(日)(会場:504号室)

■日本の環境史(10:00-12:00)
・戸石七生(東京大学)前近代南関東山村における飢饉と地域社会――天保飢饉と上名栗村古組
・瀬戸口明久(大阪市立大学)都市と自然――1930年代日本における自然保護運 動と社会階層
・竹本太郎(東京大学朝鮮総督府山林課長・齋藤音作の緑化思想

■グローバル環境史(13:10-15:00)
・藤原辰史(東京大学)エコロジカル・インペリアリズム――帝国日本における水稲の品種改良
村松弘一(学習院大学) 近代中国における西北開発と環境への認識
全体へのコメント:原宗子流通経済大学)・村山聡(香川大学


主催:環境史研究会、大阪市立大学経済学研究科重点研究「健康格差と都市の社会経済構造」 
共催:身体環境史研究会、医療・社会・環境研究会

【記録】

重点研究「健康格差と都市の社会経済構造」シンポジウム
日本における福祉国家の原型―格差をめぐる医療・社会政策―

会場:大阪市立大学文化交流センター・ホール(大阪駅前第2ビル6階)
  アクセス:http://www.osaka-cu.ac.jp/info/commons/access-umeda.html
日時:2012年3月9日(金)13:00−17:00

高岡裕之関西学院大学)「20世紀日本における「社会国家」化」
鈴木晃仁(慶應義塾大学)「戦前期東京における精神医療と社会階層−王子脳病院の患者記録の分析から」
玉井金五(大阪市立大学)・杉田菜穂(同志社大学)「日本社会政策論史上における社会衛生学の位置−暉峻義等の所説をめぐって」

現在、日本では「福祉国家の危機」が叫ばれ、社会保障の改革が求められている。その一方で貧困や格差の拡大が進みつつあるという現実もある。このシンポジウムでは、現在の格差をめぐる医療・社会政策について考えるために、福祉国家の原型が成立した20世紀前半に焦点をあてる。

主催:大阪市立大学経済学研究科
共催:医療・社会・環境研究会
http://www.econ.osaka-cu.ac.jp/CREHI/project_thema_4.html